神奈川県手話言語条例とは。
神奈川県手話言語条例について
神奈川県手話言語条例が平成26年12月25日の神奈川県議会において可決・成立しました。条例の制定理由及び内容は、次のとおりです。
1 条例制定の理由
我が国では、手話が言語であることを障害者基本法において明らかにしたものの、いまだ手話に対する理解が浸透しているとは言えない状況にあることから、手話に対する県民の理解を深め、これを広く普及していく必要がある。
そこで、ろう者とろう者以外の者が、互いの人権を尊重して意思疎通を行いながら共生することのできる地域社会を実現するため、条例において、手話の普及等に関する基本理念を定め、県の責務や県民、事業者の役割を明らかにするとともに、手話等の普及に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図ろうとするものである。
2 条例の概要
(1)目的
この条例は、手話がろう者の意思疎通及び情報の取得又は利用のための手段としての言語であるとの認識に基づき、手話の普及等(※)に関し基本理念を定め、県の責務や県民及び事業者の役割を明らかにするとともに、手話の普及等に関する施策の総合的かつ計画的な推進に必要な基本的事項を定め、もってろう者とろう者以外の者が共生することのできる地域社会を実現することを目的とする。
※「手話の普及等」とは、手話の普及、手話に関する教育及び学習の振興、その他の手話を使用しやすい環境を整備することをいう。
以上HPより抜粋
先日「神奈川県聴覚障害者福祉センター」にて「聴障センターまつり」内で行われましたパネルディスカッションに参加しました。
テーマは「手話言語条例施行・5年後の夢は」です。
この中でろう者の意見等報告の手話DVDは認めない為受け付けないと初めて聞きました。神奈川県が定めた条例を上記してありますのでもう一度お読みください。
手話を言語と認める!!とあります。
ではなぜろう者の声である「手話」での訴えを受け付けないのでしょうか?
「手話のわかるものがいないから」という理由だそうです。
確かに、今まで話せて声で意思の疎通をしてきた健常者には手話は難しいですよね。
ではろう者にはどうでしょうか?
耳が聞こえないため、何かを習得するにはどれだけの努力が必要だったでしょうか?
口話ひとつとっても訓練が必要ですね(口の形から読み取ることです)
手話を学ぶ前には口話を学ぶそうです。
手話を学ばない時期もあったそうです。
その為文章の組立は苦手な方が多いと聞きます。
「単語」を並べて伝える手話は表情、口の形を読み取っていただくことが大切になります。
そんなろう者の伝える術である「手話DVD」を認めないとは・・・・・
余りにも悲しい現実です(T_T)
昨日初めて「触手話」を体験しました。
元々耳が聞こえなかったので手話はわかる方が途中から目も見えないあるいは弱視になった場合有効な意思の疎通方法です。
相手の方が私の手に軽く触れ手の形等で手話を読み取ってくださいました。
(下部より「触手話」の様子をご覧くださいませ☆彡)
耳が聞こえない!
目が見えない!
そんな過酷な状況を県の職員さんは体験なさったほうが良いと思います。
微力ながら私たちに出来ることから個々が努力する時期が来ていると思いました。
まずは家庭の中でもほんの少し手話を取り入れたいと思うかおでした。